メールのやり取りで気が合ったからと言って、実際会ってみると「あー、全く時間の無駄だった。」と何度も心で思うことがありました。
かといって、とにかくまず会えばいいというわけでもありませんでした。
会うことを急ぐ、せかすということは、それだけ、相手は、とにかく数を物色しているということだったと今は思います。

まだ、今ほどインターネットが一般化する前、約１５年程前です。とにかく、何とか誰かと出会いたかった私はあるサイトを発見し、これだ！と登録しました。
初めてでドキドキしながら、何人か申し込みをいただいた中の一人とメールのやり取りをしました。
異性とのメールのやり取りに純粋にときめき、ドキドキして、普段の生活を繰り返しているだけでは決して出会えない空間に舞い上がっていました。

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しかし、そのときめきは本人を目の前にした瞬間に崩れ去りました。一体、インターネットでの出会いって何なんだと頭をハンマーで撃たれた感じでした。
だけど、あきらめない、このままであきらめたくない。本当に必死の思いで次から次へといろいろ挑戦してみました。
出会いがないなら、それに埋没していくのではなく、自分で開拓していくんだ、そうしなければ道が開けないんだから。
そうして結局、１０名以上の方たちとお会いしました。
これで最後、そう決めてメールをして、お会いした方とお付き合いすることになりました。
焦った気持ち、しがみつく思いはその時、全くなく、自然な感じでした。嬉しく、安心しました。
だけど、相手の方の思いとのずれで、それも儚く終わってしまいました。
とても落ち込みました。
だけど、それを乗り越えた時、気付けばいつもそばにいた今の夫に出会いました。

私の場合、とても人に言えることではありませんが、とことん行動してみてよかったです。

ただ、今の時代ですと、とても危険なことをしていたんだなあと、まだ、インターネットに関しては古き良き時代だったんだと思います。

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